社長のつぶやき③

あなたの朝食から大好きな〇〇○〇が消える?!

7年間でミツバチが4割死滅!

皆さんは蜂群崩壊症候群(ほうぐんほうかいしょうこうぐん)という病名を聞いたことありますか? ミツバチが原因不明で大量に失踪する現象です。日本では「いないいない病」(「イタイイタイ病」と「いないいないばあ」がかけられた造語)という別名で紹介される場合もあります。

もちろん、世界中の科学者は、ミツバチが失踪(死滅)している正確な原因を突き止めようと調査を続けています。

例えば、メリーランド大学による年次調査によると、養蜂家4700人を対象としたアメリカの養蜂家が管理するハチのコロニー(蜂群)は、2010年に比べ2017年は40.7%が消滅したと報告。原因としては農薬(ネオニコチノイド系殺虫剤など)、病気を媒介するダニや寄生虫、気候変動により生息域が変化していること、またそのストレスなどが組み合わさっての原因となっているようです。

 

ミツバチが世界の作物の33%を花粉媒介

また、ミツバチは世界の約3分の1の作物にとって花粉媒介者であり、果物や野菜(アーモンド、グレープフルーツ、ベリー類、キュウリ、エンドウマメやアボガド、コーヒーなど)の作物の栽培には欠かすことができない存在と言われています。 ハチがいなければ、世界の農地の35%で収穫量が低下するとのこと。もちろんハチミツは真っ先に採れなくなります。

さらに、ブルキナファソで行われた研究によると、ハチによる受粉は自家受粉より農作物の品質を向上させるそうです。(例えば、綿花と胡麻は、品質と生産量が平均62%も高いことがわかった)

つまり、ハチを失えば極度の食糧不足につながり、良質の肌着、洋服まで入手困難になる可能性があるのです。

 

温暖化で西日本では採れなくなった人気のアカシア蜜

先日、私も栃木県と群馬県の養蜂場まで出向き実態のお話を聞くことができました。養蜂家はお花の咲く春から夏の終わり頃まで、蜂と共に移動しながらお目当ての花の蜜を集めていきます。日本では癖のないあっさりした琥珀色で透明感のあるアカシア蜜が高級とされています。

しかしアカシアの花は温暖化で生息域が北上し、西日本ではすでにアカシア蜜は採れず、今や国産品は北関東の一部の地域でしか採取されません。 

それと共に養蜂家は、蜂を果樹園などに受粉のため貸し出します。栃木県なら有名所はいちご園(とちおとめ)、群馬県はりんご園などですが、悲しいことに蜂が返ってくるのは一つの巣箱にほんの一握りだそう。

原因は様々、農薬や、豪雨や長雨、気温の上昇です。がこの原因こそ人災であることは、もう皆さんも理解できるのではないでしょうか。

 朝食からコーヒーが消滅しない様に私たちにできることは何か? 皆さんと共に考え行動を起こしていきたいと思います。興味のある方、ご一報を!!